10年後の騎手事情を見据えて?

  • 2019.03.18 Monday
  • 19:42

こんばんは。ちょっと今日は今の騎手事情のお話を推論で書いていこうかと思います。

今の状況を整理してなぜそうなってるのかそしてどこに向かっていくのかという漠然とした話です。

 

なぜ書こうかと思ったかというとこれ

 

今年はデム、ルメが全部かっさらってくって感じではなく、こういう風に若手騎手の出番が多くみられるようになるんですかね。

 

コメントいただいた中に書かれていたこれ。この辺の話について具体に書いていこうかと思います。

 

おそらくノーザングループに絡んでいるのは皆さん想像する通り、それに絡めて書いていきます。

ここでさしている若手はおそらく丸山騎手、北村友騎手、石橋騎手に三浦騎手や昨日の石川騎手だと思います。石川騎手は昨日は重賞を勝ちましたがそんなに成績が伸びているわけでもありません。自厩舎の馬での奮闘ですしね。

三浦騎手も少しこのラインの話とは違う気がしますがその辺の話もあとでちらっと。

ということで話をすすめていきましょう。

 

まず今あげた騎手の年齢を出していきます。

 

石橋 34歳

北村友 32歳

丸山 28歳

三浦 29歳

 

です。

 

そして今の主流ルメール、デムーロの年齢

 

デムーロ 39歳

ルメール 40歳

 

です。

 

そしてもう一つ出す年齢は近年?というほど近年でもないですが、ここ20年ほどの上位騎手の引退時期

的場 44歳

河内 48歳

岡部 57歳

安藤勝 52歳

南井 44歳

松永幹 39歳

中館 49歳

 

です。岡部氏はレジェンド、アンカツさんは40歳に入ってからの中央デビューと特異な状況はあります。基本は50歳を迎える前に引退のタイミングを迎えるというのはわかるかなと思います(1000勝調教師特権とかそういう話もあった人もいますが)

 

この年齢構成が今の流れをつくってる原因のひとつだと思います。

 

今は武豊他近い世代の人が10人近く現役を続けている。48歳以上の騎手が10人まだいる状況。見慣れているでしょうし的場文騎手もいるので自然に感じるでしょうがかなり異質な状況。まず今の武豊騎手が依然上位にいて50歳近辺の騎手がそれなりにやれている状況は不自然です。不自然な状況を作っているほど頑張ってる人はすごいですが外から考える上では期待してはダメな話。普通は無理な話です。

 

そしてそれの良しあしはともかく、武豊騎手達のように長いことルメール、デムーロが日本で現役を続けるかそして力を維持できるかというとできる可能性は結構低いでしょう。10年後49歳、50歳のルメール、デムーロを考えて

 

・技術面の維持。

・もうすぐ引退を迎えるようになって、今と同等の騎乗馬の質は与えられない

・彼らがあくまで外国人であって出稼ぎで来ているという状況。

 

この辺から10年後も同じように依頼がくるとは思えないし、その騎乗馬の質が落ちたところで彼らが変わらずに技術を維持できていて、さらに騎乗馬の質が落ちた状況でも日本で変わらずモチベーションを維持して騎手をするかどうか。その確率はかなり低い(と私は思う)

 

そうなると何が必要かというと多くのトップジョッキーが引退した40代後半。これをデムーロ、ルメールが迎える前に後釜を作らなければ(探さなければ)ならない。その期間は10年はないですよね。7,8年くらいしか多く見積もってもないです。

 

そこでノーザングループがやろうとしてることはおそらく二つ。

 

1、ひと世代下の騎手の発掘。

2、積極的な短期免許交付で次世代の騎手の発掘

 

この2つです。まず1について触れましょう。

 

<ひと世代下の騎手の発掘について>

他の騎手のファンの人はなぜ北村なんだ、丸山なんだ、石橋なんだというのはあるでしょうけど一番の理由が彼らが半回りから一回り若いということ。おそらくこれが一番大事。

 

そしてこの記事。関東はなぜ騎手が育たないのか

 

これで書いている20代の53,80勝分布であるように石橋騎手はそこまで届いてないですが、彼らは一応最低ラインを若いころにクリアできるだけの技術はあるということ。

 

そしてここ3年ほどのノーザンファーム生産の馬の騎乗数

 

・北村友

2016年 99

2017年 164

2018年 275

 

・石橋(2018年は後半怪我での長期離脱あり)

2016年 86

2017年 127

2018年 148

 

・丸山

2016年 59

2017年 61

2018年 97 

 

という感じ。見ての通り、2016年からの推移をみてもおそらく2016~2017年くらいからノーザングループは彼らを試していてお眼鏡にかなった。それが有力2歳牝馬の割り振り(ラッキーライラック、クロノジェネシス)。なぜ有力牝馬かというのは2歳牝馬G1が香港と被るから第一ドライバー(ルメール)がいなくなると事情も考慮してでしょう。

 

そしてそのノウハウをもとに丸山騎手。上位2騎手の2016~2017年前半が丸山騎手にとっての2018年。試験期間だったのでしょう。そして彼もそれはクリア。それで今年は騎乗数を与えられてることになります。よってステルヴィオという重賞級が割り当てられることになりました。これが上記二人にとってのラッキーライラック、クロノジェネシスになるのかは、それともまた今年の2歳牝馬でいい馬が割り当てられるのかわかりませんが彼らのラインにもう一個下の世代の騎手として乗っかったことにはなります。

 

突然、ステルヴィオやコントラチェックが回ってくるとか厩舎主導なら無いですよ。ここ2年ちょいで木村厩舎の騎乗は16(23位相当)、藤沢厩舎に至っては3ですから。これはノーザングループが丸山騎手を育てようとしてるんでしょう。

 

という形で数年前から彼らをノーザングループは試していたことになります。

 

そして10年後では石橋騎手は44歳。北村友は42歳、丸山騎手に至ってはまだ30代後半です。ここで石橋→丸山への世代交代もできるからもうしばらくは安泰ということになります。三浦騎手はこのラインからは少し外れているような気がします。その理由は単純に最近まで彼が怪我で長期離脱してたからでしょう。そういう先を見据えた若手育成という準備にかかった時に離脱していたということだけなのかなと思います。

 

こういうことで騎手を育てているということですね。単純にこの辺は成績だけで彼らを抜擢したのではおそらくないでしょう。一定の技術に人間関係ができたことももちろん。レース後のコメントの的確さとか、指示をしっかり守って乗ってくれるだけの技術と気持ちがあるとか、関係者の思いもくみ取ってくれるとか僕らが見て取れない部分もあるでしょう。おそらく。

 

武豊世代の人たちが好んでいた騎乗に対する「お任せ」の風潮でそれで結果が出たケースは称賛されてメディア側、ファン側も称賛してきたところですが、おそらく水面下では多くの失敗もあって関係者の中では多くの不満を抱えていた話のような気がします。海外でも指示は細かく出るらしいですからね。バトンの最後を受け取って走らせるんだからもうちょっとこっちの指示も聞けという感情は普通あると思います。ただ発信力あるのは騎手だけですし、騎手にファンもメディアもつきますからどうしてもそっちの方向に進めると悪者になってしまうというところはあって、そしてある程度指示ありきの競馬を実現するには騎手をはじめから発掘してこっちの意図も伝えてということも含めて試していてそれを守ってくれた彼らがそのお眼鏡にかなったということもあったのかもしれません。こうなると成績に現れない水面下の部分の話で想像ですらありませんが、そしてこの辺は私の完全な推測ですが。

 

後は真剣に騎手から育てにかかったということもあるでしょう。それをしようとしてるのは世界トップとは差はあるけどその次のグループとはそれほど日本人騎手も差はない。騎手もちゃんと育てれば世界に通用するはずだという感情がノーザンの偉い人たちにもあるんじゃないかなと思います。馬で世界一番、施設でも世界一番を目指しているグループですから当然人、その中の騎手でも世界トップを狙えるんだということを考えてても不思議はないはずです。それくらい自信はあるでしょう。自分たちの施設や育てる力に。そうじゃないと世界相手にやっていけないでしょうから。

 

ただ7年で完全に日本人騎手を育てるというプランが成功するかと思ってるかというとそこまで過信はしてないはずで(アーモンドアイまでも時間かかりましたからね・・・)それと並行して進めてるのが2のプランということです。

 

<積極的な短期免許交付で次世代の騎手の発掘>

簡単に言えば短期で世界のトップをどんどん呼んで技術的に通用する人、日本の競馬で結果出せる若者騎手を発掘しようということ。これは下手な鉄砲数うちゃ当たる作戦ですね。その中でマーフィーのようなあたりっぽい人もいればブロンデルみたいに外れな感じの人もいる。この辺は呼ぶ側もみんな当たりだとは思ってないでしょう。世界のトップでもみんながみんなすごいわけじゃないんだと認識して数うってると思います。成績的には劣っても日本の競馬に合うという人もいるでしょうしね。

 

だから海のものとも山のものともわからない短期の騎手にいきなりいい馬をポンポン与えてるわけでしょう。理由は2つ。

 

1早めにいい馬を与えて技術を確認したい(見切る判断も早くしたい)。

2いい馬与えて結果を出せる人はそのままどんどん結果を出してもらって日本、そして日本競馬にどんどん参加してほしい。そして気に入ってほしい(そしてあわよくば最終的にはデムーロ、ルメールのように日本で騎手したいと思ってもらいたい(うまい人には))。

 

ということだと思います。ただこれは技術的な確率は日本人騎手を育てるよりは高いですけど、日本を気に入って頻繁にきて最終的には短期免許から通年免許とりたい(そして試験もある)というところまでクリアしなければならず、本人の意思も含めたところもあるのでそこら辺のハードルは高くなります。

 

なので日本人騎手を育てるAプランと短期免許でいろんな意味のあたりをひくBプランを並行して行ってるのが今の状況。それも10年後を見据えてということだと思います。

両方うまくいかない可能性もあるでしょう。そうなればデムーロルメールをなんとしてももう数年引っ張ったり、お金を積んで通年どこかでトップジョッキーが来れるように短期免許を回すとかいう方法もあるかと思いますが、そこまではしたくないしそれまでの備えを行ってるのが今の競馬の状況だと思います。

 

10年後にはまた同じようなことが起こるでしょう。丸山騎手が育ったとしてもその10年後にはまた同じような問題が出てきますから、こういう作業のサイクルは馬と同様に騎手でもこれからはどんどん起こるんじゃないですかね。

 

ということで質問の答えは、若手の育成も考えているようなのでこれまでよりはデムーロルメールではなくある程度若手の抜擢はみられるようにはなるんじゃないですかね。石橋騎手だけだったのが北村友騎手も増えて、丸山騎手も増えてきそうですからその分そういう機会は増えるでしょう。また新たな人材がでてくるかもしれないですしね。

 

ということで答えとします。失礼しました。

 

関東はなぜ騎手が育たないのか

  • 2019.02.25 Monday
  • 20:32

関西も育ってるとはいえませんが・・・

 

関東の騎手が残念な感じでやばいというのはいくつかのところで見てると思います。レベルが低い、世代交代が行われないいろいろありますね。その辺について2017年に書いた記事をペタペタ張りながら書いていこうかと思います。

 

関東・美浦は自前で騎手が育たないです。いくつかのことが起きているので目立ちませんが育たない。柴田、横山、蛯名、田中勝といった今でもおなじみの面子を競馬学校初期に育ててから、もう自前で騎手は育てていません。後藤騎手は海外で自分で腕を磨いたものですし、田辺騎手は関西の厩舎が引っ張り上げたような騎手です。丸山、三浦等短い周期に一気に勝ち星を伸ばす騎手はいますが、これを育て切ったまでは至りません。「流行った」というだけ。テレビの世界でいうとブレイクしたお笑い芸人はいたけど、番組をもってMCするところまでは至ってないという感じでしょうか。

 

その辺の話を2017年に書いています。若手の騎手起用に関する記事ですがそのまとめ。ここからリンクで行ってみてください。

なぜ競馬は若手が台頭しないのか(8)まとめ

 

その中で若手の抜擢について、53勝、80勝を挙げた10代、20代の騎手データをもとにいろいろ書いています。主に表を見てもらえばと思います。なぜ競馬は若手が台頭しないのか(1)(11/14 18:30追記)に詳細な内容はかいてますので暇な人はまた読んでみてください。

 

↓ここからがリンク内記事抜粋

 

53勝以上挙げた10、20代騎手の年別分布図

 

  53勝以上総人数 栗東 美浦
2017年   1 (松山(27)) 0  
2016年 17 2 浜中(28)藤岡康(28) 0  
2015年 21 4 浜中(27)松山(25)藤岡康(27)松若(20) 1 三浦(26)
2014年 17 4 浜中(26)川田(29)菱田(22)松山(24) 1 三浦(25)
2013年 16 3 川田(28)浜中(25)松山(23) 2 田辺(29)三浦(24)
2012年 20 5 浜中(24)川田(27)松山(22)川須(21)北村友(26) 3 三浦(23)吉田隼(29)松岡(28)
2011年 23 4 川田(26)川須(20)浜中(23)北村友(25) 5 田辺(27)吉田隼(28)丸山(21)三浦(22)松岡(27)
2010年 25 4 川田(25)浜中(22)藤岡兄(24)北村友(24) 2 松岡(26)丸山(20)
2009年 19 2 藤岡兄(23)川田(24) 3 松岡(25)北村宏(29)三浦(20)
2008年 22 4 藤岡兄(22)川田(23)浜中(20)北村友(22) 4 三浦(19)松岡(24)吉田隼(25)北村宏(28)
2007年 21 3 池添(28)川田(22)藤岡兄(21) 3 吉田隼(24)松岡(23)北村宏(27)
2006年 22 5 秋山(27)和田(29)鮫島兄(21)川田(23)  武幸(28) 2 北村宏(26)吉田隼(23)
2005年 16 3 福永(29)藤岡兄(19)池添(26) 2 柴山(27)北村宏(25)
2004年 18 3 福永(28)池添(25)武幸(26) 2 北村宏(24)吉田豊(29)
2003年 18 4 福永(27)幸(27)秋山(24)池添(24) 2 後藤(29)北村宏(23)
2002年 18 2 福永(26)池添(23) 3 後藤(28)吉田豊(27)勝浦(24)
2001年 18 5 四位(29)藤田(29)福永(25)秋山(23)池添(23) 3 後藤(27)江田照(29)北村宏(21)
2000年 17 5 四位(28)福永(24)藤田(28)幸(24)武幸(22) 4 後藤(26)田中勝(29)江田照(28)吉田豊(25)
1999年 17 4 藤田(27)四位(27)武幸(21)高橋亮(21) 3 後藤(25)吉田豊(26)江田照(27)
1998年 15 4 武豊(29)四位(26)藤田(26)高橋亮(20) 4 蛯名(29)田中勝(27)後藤(24)吉田豊(25)
1997年 17 6 武豊(28)藤田(25)四位(25)福永(21)佐藤哲(27)熊沢(29) 4 横山典(29)吉田豊(24)田中勝(26)蛯名(28)
1996年 15 6 武豊(27)藤田(24)四位(24)佐藤哲(26)熊沢(28)福永(20) 4 横山典(28)蛯名(27)田中勝(25)橋本広(24)
1995年 13 5 武豊(26)松永幹(28)佐藤哲(25)四位(23)藤田(23) 4 横山典(27)柴田善(29)蛯名(26)田中勝(24)
1994年 15 5 武豊(25)松永幹(27)藤田(22)四位(22)角田(24) 4 柴田善(28)横山典(26)蛯名(25)中館(29)
1993年 14 5 武豊(24)松永幹(26)藤田(21)岸(24)上村(20) 3 柴田善(27)田中勝(22)横山典(25)
1992年 12 3 武豊(23)松永幹(25)岸(23) 3 田中勝(21)横山典(24)蛯名(23)
1991年 13 4 武豊(22)松永幹(24)岸(22)角田(21) 2 田中勝(20)横山典(23)
1990年 11 2 武豊(21)松永幹(23) 2 横山典(22)柴田善(24)
1989年 10 2 武豊(20)松永幹(22) 1 柴田善(23)

 

という感じです。

※2017年で松山騎手を入れているのは現在52勝。よほどのことがない限りクリアするからです。

 

(53勝以上の総人数からみる競馬の移り変わり推移)

まず53勝以上の総人数について、昔は厩舎所属が多く残っていたことが理由だと思いますが今より勝ち星は分散しています。要するに昔のほうが53勝している騎手が少ないです。年代別にざっくり分けていくと

 

1989〜1995年 が10〜15人

1996〜2005年 が15〜20人

2006年〜 が大体20人以上になります。

 

(美浦・栗東の人数)

まず栗東>>美浦の年のほうが 美浦>>栗東の年より多いのはわかるかなと思います。

 

80勝以上挙げた10、20代騎手の年別分布図

  80勝以上全体総数 栗東 美浦
 
2017年   0   0  
2016年 7 0   0  
2015年 10 1 浜中(27) 0  
2014年 8 2 浜中(26)川田(29) 0  
2013年 11 2 川田(28)浜中(25) 1 田辺(29)
2012年 9 2 浜中(24)川田(27) 0  
2011年 10 3 川田(26)川須(20)浜中(23) 2 田辺(27)吉田隼(28)
2010年 11 1 川田(25) 2 松岡(26)丸山(20)
2009年 11 0   2 松岡(25)北村宏(29)
2008年 12 0   2 三浦(19)松岡(24)
2007年 10 0   0  
2006年 9 0   0  
2005年 11 1 福永(29) 1 柴山(27)
2004年 10 1 福永(28) 0  
2003年 8 1 福永(27) 1 後藤(29)
2002年 11 1 福永(26) 1 後藤(28)
2001年 12 3 四位(29)藤田(29)福永(25) 1 後藤(27)
2000年 9 2 四位(28)福永(24) 2 後藤(26)田中勝(29)
1999年 7 2 藤田(27)四位(27) 0  
1998年 8 2 武豊(29)四位(26) 1 蛯名(29)
1997年 8 2 武豊(28)藤田(25) 2 横山典(29)吉田豊(24)
1996年 5 1 武豊(27) 2 横山典(28)蛯名(27)
1995年 8 2 武豊(26)松永幹(28) 3 横山典(27)柴田善(29)蛯名(26)
1994年 4 1 武豊(25) 0  
1993年 4 1 武豊(24) 0  
1992年 4 1 武豊(23) 0  
1991年 4 1 武豊(22) 0  
1990年 7 1 武豊(21) 0  
1989年 5 2 武豊(20)松永幹(22) 0  

 

とこの通りです。ここも年代ごとの全体の傾向を触れますと

 

(80勝以上の総人数からみる競馬の移り変わり推移)

1989〜1994年 が4〜7人

1995〜2000年 が7〜9人

2006年〜 が大体10人以上になります。

 

昔は80勝以上する騎手自体がそもそもいなかったが、武豊騎手(そして松永騎手)の躍進とともに若手が大挙成長。このタイミングで競馬界でも緩やかに動きがあり、西高東低化で武豊騎手のいる西が競馬の中心に立つこと。そして緩やかに進んでいた騎手のフリー化も1995年ころからさらに進んでいくことになります。このあとくらいに外国短期免許騎手の活躍や地方騎手の活躍の兆しもその流れを急速に進めた要因かなと思います。よって1995年くらいより前の特定の数人に勝ち星が集まって、後は所属厩舎とその仲良しさんからの依頼。って流れからうまい人に騎乗馬が集まる群雄割拠になったんだと思います。1995年くらいから53勝も80勝以上挙げた騎手が単純に増えているのはこういう流れもあったんじゃないかと想像できます。

 

↑とここまでがリンクの記事抜粋。関東のほうが少ないのと、騎手の名前が単発的なのはわかるかと思います。

 

そしてその記事で書いている美浦について

 

美浦に関しては横山典、柴田善、蛯名の後は蛯名と5歳空いた後藤。そこからも5歳空いた北村宏とぽつぽつで、ちょうど世代の谷間を埋めていた後藤騎手が死去。北村騎手もひところの勢いがなく蛯名騎手から田辺騎手までの14年が丸々あいている(強いて言えば北村騎手のみ)という状況です。若手を育てるという土壌が栗東に比べてかなり少ないと思います。掘り下げれば後藤騎手はアメリカ修行で切り開いたものですし、田辺騎手も関西の抜擢からで彼らを美浦の関係者がみんなで育てたかというと微妙です。若手を育てる土壌が少ない美浦が南関東からの戸崎、内田騎手を重用したり今だに40代後半のベテランが重用されるのはわかるような気がします

 

ということがあります。これの問題点を書けば、これが上でいう競馬学校初期から騎手を育ててないという話になります。30年と書きましたが、簡単に言えば40歳で調教師になった人がもう定年になるくらいの期間です。もう結構な期間です。これで何を言いたいかというとそれだけ空いてしまったら、もう一人に騎手を育てる過程を見てきた調教師自体がいないんですね美浦にはおそらく。だって30年ですよ。30年前は先日引退した柴田政氏は騎手なわけですし、そんな「騎手の育て方を見たことない(わからない)」調教師しかいない環境で育つかというとまあ無理でしょうね。

 

栗東はなんだかんだで福永や川田といった感じで10年たつか経たないかの周期でそういう若手を育てたりはしています。なので彼らがトップになる過程を多くの人が見てるので美浦よりはそのノウハウはトレセン全体に残っているはずです。

 

※美浦のこの環境を打破するには藤田菜七子騎手のような女性という特殊な状況で競馬村以外の目も入る騎手の躍進で「世間の目」を気にする状況に美浦をもっていくしかないのかもしれません。

 

そして美浦と栗東で何が違うとなればこの記事。

なぜ競馬は若手が台頭しないのか(2)<浜中、田辺騎手をみて>

 

そのまままとめを貼りますが、ここは一年目の勝率、複勝率で似たような感じの田辺騎手と浜中騎手を比較して、やっぱり周りが抜擢しないと台頭に時間がかかってしまうという話です。美浦、栗東の比較もですしそれぞれの置かれた状況、デビュー時の残した率は変わらないのにブレイクまでに差がついてしまった状況について書いてます。本人が頑張ればなんとかなるという話でないというのがわかろうかと思います。

 

他にもいろんな要因はあるのはわかりますが、一年目、率としてはそんなに変わらない成績のこの2人の騎手が2年目以降にかなり差が開いていきます。この辺で美浦が抜擢にちゅうちょする環境かというのはわかる話です。暇があったらリンクも読んでみてください。

 

という感じです。若手が育つところを見ていない美浦トレセンでは現状人を育てるというのは難しいのかもしれません。30年ですからね。この間そんないい素材いなかったんだよ。とかそんなわけない(笑)。環境に問題ありかなと思います。そうなると外部から騎手よんだり、ノーザングループがやってるように石橋、丸山を引き上げて馬主側で育てる。そっちの方が早くうまくいくかも知れません。競馬が変わっていく中、トレセンの力も弱くなってきて、違う形での若手の台頭はあるかもしれません(馬主さん、生産者の引き上げ、海外よりの移籍)。そういう形での若手の台頭があればいいですね。とりあえず素材を受け入れる受け皿はどういう形でも作ってほしいものです。

 

という感じで何を書きたいかわからないですが簡単に終了。美浦と栗東の比較はしやすい記事は多いと思いますので興味がある方は読んでみてください。

 

 

 

フェブラリーS、高知競馬の売り上げの話

  • 2019.02.18 Monday
  • 21:37

こんばんは。

 

フェブラリーSいいレースでしたね。売り上げも前年比117%だそうです。素晴らしいですね。おめでとうございます。

今回はその辺の話。

何となく今回は売り上げは伸びるだろうとは思ってました。最大の要因は藤田騎手が騎乗するということ。それもですが昨年末から主に競艇界隈で公営競技の売り上げが伸びてます。この流れに競馬はどれくらい乗るのかなというところでしたが乗りましたね。まず昨年末から今年にかけての売り上げ関連のデータ。記事をいくつか

 

(競輪)

競輪グランプリ

2017年 50億 2018年 52億 (オフィシャル調べ)

 

(競艇)

賞金王決定戦(ボートレースグランプリ)

2017年 153億 2018年 169億(オフィシャル等調べ)

 

1月の蒲郡周年の売り上げ増の記事。

https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2019/01/25/kiji/20190124s00053000463000c.html

 

前年67億 今年74億(目標64億)

 

そして2月の住之江女子戦が飛躍的に売れた記事

https://www.nikkansports.com/public_race/news/201902050001019.html

 

52億で売り上げレコード

 

2月 G1四国地区戦(ナイターじゃない話)

https://www.nikkansports.com/public_race/news/201902150000500.html

 

目標25億を大きくクリアの28億

 

(地方競馬)

https://twitter.com/jrdvsp/status/1093141646051442688

 

高知競馬が売り上げめっちゃ伸びてるという話。一開催で35億売ってレコードが出たとかいう話もありましたね。

 

競輪は伸び幅小さいですが(この間のG1も現状維持)、全般売り上げ減の流れは止まったどころか各競技ガンガン売り上げが伸びている現状。そこにフェブラリーが藤田騎手効果(−フルゲート割れ)もあったにせよ前年比117%増となりました。

 

競艇は女子戦、蒲郡は売れるんですが、それは今に始まった話ではなく何年も前からそう。なのにこれだけ今年に売り上げがどんと伸びています。高知競馬も含めて今全般公営ギャンブルが売れています。

 

(要因は?)

これ競艇は正直よくわからないらしいです。いわれているのはゆうちょ銀行の口座から買えるようになったとかそういうところじゃないかというのが候補らしいんですが、なんでこのタイミングでというのはつかみきれてないらしいです。ただ全般伸びる方向にはいってて売れるところがドカンと今年に入って売れたということらしいです。

 

とにかくめでたい傾向が出ていて競馬も見事に今回乗っかったということです。

 

(売り上げが伸びるということ)

基本めでたいことです。競馬のみの人はピンとこないと思いますが、競艇とかだと大きいレースの後は「目標額〇〇で総売り上げ〇〇。目標越えとなりました。皆様多数の売り上げありがとうございました。」というようなやりとりは中継内なり、ニュースなりであります。ボート関連の売り上げ増のツイートに結構関係者や選手が「おー。やったー」みたいなリアクションがついたりします。結構みんなで売り上げ増を喜ぶ空気はあるんですが、競馬はちょっと外の話の感覚ですよね。

 

今回も「菜七子ちゃんすげーなあ」みたいな感じですが、みなさんがしっかり馬券を買って伸ばした売り上げです。競馬界に貢献した成果ですからみんなで喜びましょう。売り上げが伸びることは業界も喜ぶことですし発展のためにはファンも喜ぶべきことです。

 

(売れないということ)

競馬というのは馬主さんがお金を出したりもしますが基本は馬券の売り上げで成り立っている業界です。馬券が売れないとどうなるかというと中央競馬だけだとピンとこないでしょうが地方も思い浮かべるとわかりやすいと思います。

 

<馬券が売れる(売れないところから)>

賞金が上る→いろんな方面から馬が入るようになる→似たレベルでの競争ができるようになり面白いレースが提供できるようになる(メンバー混戦の「配当もつく」レース)→それにより馬券購買者が増えて売り上げも伸びる→さらに売り上げ伸びて賞金も増やせて好循環。

 

となります。こうなることでピラミッドの下のほうが強化されて広がるので上が高くなっていってトップのレベルも上がります。そうなることで他地区で通用や高いレベルの熱戦といった感動とか見てて熱くなる競争とか馬券を買わない層にも訴えるもののあるスポーツとして楽しめる競争も提供できるようになるわけです。高知競馬がまさにこのサイクルに入ってますね。

 

じゃあ売れないとどうなるか

<馬券が売れない>
賞金が下がる→馬のレベルが下がる、減る→似たレベルの競争が提供できなくなる(1レースあたりの頭数が減る。⇔郎垢あるメンバーでのレース。)→見た目にも馬券的にもつまらないレースが多くなる(早々にちぎれる競争。誰がみてもわかるがちがちの配当のつかない競争)→購買者が離れて、見る人も減る→さらに売り上げが下がる

 

 

となります。つぶれた地方競馬はこのスパイラルに嵌ってしまったからでしょうし、これを力づくで解消しようとする(見た目にもつまらない配当の付かないレース解消)と某地方競馬みたいな変なこと、変な落馬をしていって変な状況を作らなければ成り立たなくなります。

 

 

時々、馬券をしない競馬ファンの方が馬券好きな層に「競馬は馬券以外でも感動するもの、面白い〜」みたいなことや「馬券馬券いって〜」「馬券ファンと競馬ファンは一緒にしてほしくない」みたいな話が出てくることもありますが、基本馬券がいっぱい売れてるからスポーツとして楽しめるレベルの競争が維持できているわけで、こういう話はかなりおかしいというよりは頓珍漢な発想ではあります。

 

 

普通、スポーツ観戦は数千円〜万単位かかるところを200円(100円)で入場できるように競馬場がなってるのは馬券購買が多いから、簡単に言えば観戦料で数千円かかるところを馬券買う人に支えてもらってほぼただ券を提供して楽しませてもらってる状況なのに、その人達に対して「あいつらみたいなのと一緒にしてほしくない」ってディスってるわけですからね。馬券ファンが馬券を買わない人に一緒にするなというのは筋は通ってますが、逆は全く筋が通ってないところが意味不明です。

 

 

話は少しそれましたね。

 

 

ということで売れるということは非常に大事なことです。馬券で負けてへこむということもあるでしょうがその時に業界に貢献してる。競馬界を少しでも支えている貢献していると思えば少しは財布の傷は戻らなくても心の傷は癒されるのではないでしょうか。

馬券が売れるということは高いレベルを維持して感動を支えるという意味でも大事なことですから。高知競馬も非常に売れてますが、面白いから売れているわけで、そこが頭数のそろわないがちがち決着の競馬ではそうはなりません。勿論関係者の工夫もあって売れ出したのが始めですが軌道に乗ってからは高知競馬の馬券を買ってるみなさんが支えて軌道に乗せたわけですよね。

 

特に今回は藤田騎手の初騎乗もあったのでメディアにも「売れた後」にたくさん取り上げていていいことづくめのフェブラリーSでした。金銭的にもメディア的にも業界が盛り上がるのは最高です。

 

そして競馬界も菜七子ちゃん効果だ。だけでなく真剣に売り上げの検証をしてみてもとは思います。何が要因かわかればどんどん伸ばせますし、その要因次第では売り上げに貢献していないような競馬ファンの層を刺激する案も出せるかもしれないですからね。

 

これからの競馬の発展に今回をしてほしいもんです。

 

ということで売り上げのお話を触れてみました。

 

では。

 

昨秋〜今年にかけての流れについて

  • 2019.01.15 Tuesday
  • 19:28

こんばんは。いろいろ書いている外厩やらノーザンファームやらの話です。

 

アーモンドアイに見るノーザングループの集大成

関東馬と桜花賞について語る(アーモンドアイと今後)

フィエールマン勝利に見る競馬(ノーザンF・外厩)が変わっていくことについてグダグダと

 

そして

「G1勝ち馬を外厩で見ると」を受けてまとめてみた

1戦1勝の重賞挑戦(年度別成績からみる傾向の変化)

 

こういう話。

 

結局、馬券の買い手としてどうしたらいいの?って根本のところにあまり触れてなかったと思ったので簡単に触れます。

 

上の事象、1戦1勝の重賞挑戦、レース間隔をあけた馬のG1勝利。これらからノーザングループはどうしたいかというと、簡単に言えば

 

「無駄を省きたい」

 

これに尽きると思います。

何が無駄かといえば、一番は「無駄な出走数」。これを省けば、「無駄に自分の手から離れるトレセン入り」そして「無駄に騎手に教育?されること」がなくなります。

 

そもそも馬は繊細ですから極力出走はさせたくないというのはあります。キタサンブラック、テイエムオペラオー、ディープインパクト、オルフェーヴル、ゴールドシップ等日本で長年君臨した王者には共通点が2つあります。一つは「すごい足が速くて強い」。もう一つは「丈夫」。

 

この2つが不可欠でした。逆に言えばすごく足が速くて強い馬で丈夫じゃない馬も結構いた可能性は想定できます。王者にできなかったけど王者と同等の能力の持ち主は存在したでしょう。こういう力を出し切れなかった馬が一頭でもいなくなるようにという無駄の排除。これが大前提にあってそれを実現するには「無駄な出走数の排除」となります。そしてこれを実現するには「一発回答で結果を出す」ということで一流の騎手が必要。騎手の人がよく「レースを教える」とかいいますが「そんなことをしてる暇あるなら一発で結果出せ。馬の脚って繊細なんだぞボケ」ってのは生産、馬主側にはあるんでしょうね。

 

リアルスティールのダービーの時に福永騎手がコンビを組んできたことを強調していましたが、いざ負けたら「変なハミの噛み方をして・・」といったコメントをしました。あれだけ教育教育いっててこんな大一番にそんなことも矯正できてないの?と思った関係者は結構いると思います。そういう騎手の手にかかることもはっきりいえば無駄ということでしょう。

教育はこっちでしてるからそっちは指示通り結果を出してくれということでルメール騎手でしょう。おそらくルメール騎手にはそれなりに指示はでてるはずですし、ルメール騎手に全権委任して教育させていることはないでしょうし、させていたとしてもノーザングループとはこういう馬を作りたいという意思の疎通はしっかりしていてその中の範囲でやってると思います。

 

そして触れてない無駄はトレセンにいる期間です。完全に自分が生まれた時から手塩にかけた馬を手放す期間を減らしたい。意思の疎通のできてない人間に渡す期間を減らしたいということ。

 

すべては無駄を省きたいということです。なので考え方としてはすべてが減らす方向に話は進めていくはずです。

今データがあるものは10年前と今を傾向で見比べて減る方向にいってるならそれがさらに加速していく方向になるとみていいでしょう。ここから増えていくことはないです。

逆に10年前と今は変わってないならしばらくはそれでいけるけど、それが減ってきたときにはそっちの方向に加速していくということですね。そういうことも見据えてデータを見る時代。「累計」じゃなく「区間」をみて「内容」を見て流れを見る時代です。

 

なので「データ上、数字が減っていく流れ。そういう方向に大手グループは進めているからそれを踏まえてデータの「流れ」を見ていく」ということがデータで予想する側では大事になるでしょう。

 

難しい時代ですねえ。今が一番大変だと思いますよ。そんな中、大変と思わず変わっていくことを楽しみながらお互い頑張りましょう。

「G1勝ち馬を外厩で見ると」を受けてまとめてみた

  • 2019.01.05 Saturday
  • 13:09

さて発注を受けていた話です。9割9分はわかってそうですが、このブログのみで知らない方もいるでしょうから簡単に紹介します。

 

G1勝ち馬を「外厩」で見ると 過去10年分

 

というおなじみJRDVさんより記事。

時は2週間前の話。ブラストワンピースで有馬記念を当てて気分よくしていつつこの記事をのぞき込んで「外厩すげえなあ。ほぅほぅ」と読んでたら

 

>ので、大きい馬券好きの競馬予想メモの中の人か前回の単行本で担当して頂いた「野中香良」さんに期待という事で

 

と突然最後にでてきたので、おじさん、冥途の土産に少し頑張ってみようかと思ってやってみることにしました。

今日は金杯です。来場者1万9千人に私はタオルは配れませんが、その代わりにここを覗いてくださった方にちょっとだけ分析を・・・というか分析とえらそうにいうほど大した内容はないですね。ちょっとだけデータを整理したものを残しておきます。

 

ちなみに私は

 

 

こんな風貌ではありますが野中氏のほうではありません。それはお伝えして話を進めていきましょう。

 

(まえがき)

ということで本題と行きたいところですがもう少し前段のお話。前にも書いてますが、私はマスコミとも厩舎関係者とも馬主関係者とも牧場関係者とも全く接点はありません。あくまでJRDVさんの記事や私自身が日々競馬をみてきて感じてきているところで、すり合わせてはっきり言えば適当に自分の視点で「こうじゃね」と思うところを書いているだけです。それを踏まえて読んでください。

 

そして私自身の外厩に関する考えを触れておきます。「競馬ファン」として競馬のことを考える視点でいえば、それはそれでいいんじゃねくらいのもので、これが日本の競馬をつまらなくとかよくないとかそんな高い志は持ってないです。特に現状のノーザンF独占の状態も使い分けも冷たくいってしまえばそうなってるんだなと思うだけでいいとも悪いとも思ってないです。

 

そう思うのは私が競馬をはじめてメインだけでなく平場にも興味を持ち出した、いわゆる競馬全体が好きになったのは2002年くらいですかね。そこから基本どこかで「ばっか」が発生している状況でした。

 

「武豊ばっか」「地方騎手ばっか」「関西馬ばっか」、「サンデーばっか」、「社台の運動会」、そして「外人騎手ばっか」、「ノーザンばっか」、「天栄ばっか」ですね。私の競馬をみてきた18年ほどいつかどこかで「ばっか」が発生していたわけでそれが「競馬というもの」と思っていたのでなんとも思いません。ばくぜんとですが海外に近づいているような気がしますしそっちに流れているだけかなと思うだけ。この流れが日本の競馬界にとってどう転ぶかも正直わからない。ダメと言い切れる材料は私にはないので、もう時の流れに任せましょうってのが私の感覚です。

 

ただ「馬券好き」としてはそんなのんきなことは言ってられないということです。ある程度データを処理していわゆるデータ派というジャンルに属するだろう予想スタイルなので馬券サイドとしてはこの状況に対応しなければならない。

 

A:過去のデータ

B:今現在の状態

C:未来

 

とするとして A→Bとデータが流れて変わっていってる状況で過去10年のデータを振り返ってA〜Bの平均値のデータをみて予想をしても仕方がないというか全く意味がない。このBがAにかなり数値が近ければそれでもいいですが現状はそうじゃない明らかに数字も動いている。

そういう状況だと、A→Bの流れをよんで、じゃあCはこれからこうなっていくと予測して狙い撃たなければならない。それができるのはデータ予想をちゃんとしているからこそです。前走オールカマーから天皇賞勝ち馬がでるとか、フィエールマンがラジオNIKKEIから菊花賞を勝つとかを先回りできるのはデータの流れをみてないとできない。そしてこのCを先読みすることこそがデータ予想の醍醐味でもあります。

ただ今までの「ばっか」はその傾向をみてそこをべた買いすればいい「ばっか」でしたが今回の外厩は一ひねりが先回りには必要です。それは今までは常識のベースの中で起こっている「ばっか」でしたが今回は常識から覆すことになる「ばっか」だからです。

 

ということで流れの先に立ち、流れを待つお役に少しでも立てればということで上記の記事について少しまとめた記事を書かせていただきます。ということではじまりはじまり。

 

(外厩データ)

まずこの記事を紹介します。私が2017年3月。2年前に書いた記事です(G1に向かう際の前走との間隔について(その1))。簡単に書けば2005年、2010年、2015年でG1の中〇週の間隔に傾向の差異が出てきているという話。内容は昔はレース間隔が短いほうに良績が集まっていたが、今はあいてるほうが良績が集まっているという記事です。暇な人は覗いてみてください。今回の話にも関連するお話です。

 

そしてこの記事(G1勝ち馬を「外厩」で見ると 過去10年分)を読んでください。私のブログではないですが外厩に詳しい方のブログです。そして下に一覧がありますのでそれも見てください。見にくい場合はブラウザの画面サイズを縮小して1年分が一画面に入るようにすると見やすくなります。

 

まず上の記事を私なりにまとめた表を出していきます。その前に2つほど説明。まず障害レースは省いています。理由は障害は強い馬は斤量を背負うレースばかりになるので前哨戦を使えないという特殊事情があります。あとは幸いブログ主は障害に少しだけ明るいので今回のデータとやりたいことと障害の現状がかなり離れているという感覚もなんとなくあるので外しています。

 

あとはデータは中8週以上で出しています。中7週を外している理由は2か月をラインにする場合、二か月未満になること。あとは海外との兼ね合い。「ドバイ→VM」「春の香港国際→宝塚」など物理的に検疫込みで考えてこれ以上間隔を詰めようがなく特殊な条件のレースを拾ってしまう可能性もあるので外しました。あとは私の勘、好みでこうしました。では出しましょう。ドン。

 

<中8週以上のG1勝ち馬まとめ(外厩データを含む)>

 

レース間隔 外厩使用 天栄 しがらき
8、9週 10〜16週

17〜

24週

それ

以上

合計 今走 前走 今走 前走 今走 前走
2018 1 3 0 0 4 4 3 4 3 0 0
2017 1 4 1 0 6 6 2 0 0 2 0
2016 4 1 0 0 5 4 2 0 0 1 0
2015 2 0 1 0 3 3 1 1 0 2 1
2014 3 0 0 0 3 2 2 0 0 1 0
2013 1 2 0 0 3 3 0 0 0 1 0
2012 3 0 0 0 3 2 0 0 0 1 0
2011 4 1 0 1 6 2 0 1 0 1 0
2010 3 1 2 0 6 4 1 - - 0 0
2009 0 0 0 0 0 0 0 - - - -

 

※天栄は2011年9月に天栄ホースパークをノーザンFが買収。ノーザンファーム天栄に。しがらきは2010年に開設(引用:外厩ブラックボックス馬券術 (競馬最強のハンドブック) [単行本(ソフトカバー)])より。

 

ということですね。まず触れておく必要があるのは2010年はウルトラファンタジ(18週)とスノーフェアリー(8週)と外国馬が2頭入っているので実質4頭ということですね。

 

・2011年が一つのポイントですね。ここで一度は大きい波は落ち着きますがこのタイミングで「間隔をあけて勝利=外厩使用」となってきてるのは「レース間隔の合計」と「外厩使用:今走」でわかるかなと思います。逆に言えばこの時点で「厩舎でじっくり仕上げ」は消滅していったことになります。

 

・しがらきのほうはずっと8年コンスタントな成績。天栄のほうは今年に一気に爆発という感じですね。そして外厩全体でも2010年からコンスタントに成績はでていますが、2016年に大きな飛躍があって、そのまま今年にという感じはわかるかなと思います。

 

これだけだとようわからんので、どういう馬がそうだったかを出していきましょう。

<中8週以上G1勝利馬一覧>

(2014年まで)

 

(そして2015年以降)

 

※ちょっとデータが重くて表で貼るとバグるので画像なのは了解ください。

 

この辺からわかることをいくつか書いてみましょう。

 

<2014年まで(前期傾向)>

・前期はタイトルをつけるなら「西の一流厩舎とノーザンファームの試行錯誤」といったところでしょうか。

 

・基本的な話として「ダート」が初期は圧倒的に多いです。今も昔もダートは間隔があいていることが多い。これは仕上げの事情より番組の事情が大きいと思います。

そして2011年までは外国馬かダートかマツパクかです。

 

・まず表、一番右2つを見てもらえばわかると思います。厩舎として「東・西」と書いているのは厩舎の東西を示しています。レースで「東・西」を分けてるのはレースの開催場所の東西をわけています。基本は主場4場のみしかなかったのでシンプルに見てください。

2014年までは「西の厩舎が東のレースをとるためにレース間隔をあける」という手法のために使われている。外国馬を除けば19頭中13頭がこのケースに当たります。

 

・ダートを外せば西の厩舎は角居、安田、松田博、池江、須貝と西の中でも一流厩舎。外の力というよりは力のある厩舎の手腕もあわせてこうしているということかと思います。

 

・ただ2014年までは中10週もほぼないです。そのなかで「ブエナビスタ」ですね。中17週での天皇賞制覇。そして松田博厩舎はその後も間隔をあけた形で「マルセリーナ」で結果を出していきます。松田博厩舎がこの流れをつくるひとつのきっかけといっていいでしょう。ただ2010年のブエナビスタにつづいてどんどんととはいかずにお休みが一時入ります。2011〜2013年あたりはまだ試行錯誤をしている段階ですね(試行錯誤で何をしているかは後のほうに出てきます。しばしお待ちを。)。あっても中8〜9週くらいです。

 

・そして2014年ミッキーアイルで初めて「前走」「今走」しがらきの馬が登場します。今は主流のこの形が初登場というわけですが、これは3歳マイル路線と賞金を持ってる馬は斤量を背負うという特殊事情も考慮してこういう手法をとったということはあるでしょうが、これが今の流れのノウハウをみにつける「きっかけ」のひとつにはなったかもしれません。

 

・あとは馬主、生産もそんなにまだ社台もノーザンも目立ちません。ノースヒルズとかその他(個人馬主、個人牧場)も目立ちますね。これがどうなっていくでしょうかということです。

 

この時期に上記の外厩ブラックボックス出版。こんな時期に目をつけてると思うとすごいですね!

 

とお世辞もつけて後期に

 

(2015年〜2018年(後期傾向))

・後期はタイトルをつけるなら「関東の逆襲」ですかね。

 

・前期は関東は堀厩舎かホエールキャプチャ・ナカヤマフェスタといったスペシャルな単体のみでした。ただ2015〜2016年は有馬記念のサトノダイヤモンド以外は関東。「関東の厩舎が東のレースを取るために間隔をあける」ということになりましたね。その中で西のレースを取るレースも目立ってきます。

 

・そしてポイントはモーリスですね。中23週でのG1制覇にしがらき、天栄そしてノーザンファーム本体の使用。いろいろテストしてこの馬では結果が出ていますね。このスーパー体質的に仕上げの難しい大物を仕上げるということはこれまでのノウハウを使うこと。そしてなんだかんだでよその牧場生産馬で身内が持ってる馬ということでいろいろ攻めた挑戦がしやすかったのではないでしょうか?

おそらくこの前にいろいろ試行錯誤をしていてその成果を思い切って使えたということかもしれません。その辺は後日ノーザンファームの記事でおそらく一部を出しますのでそちらまでお待ちください。

 

・そしてノーザン系列ではないですかロゴタイプ(田中剛)、レッドファルクス(尾関)、ディーマジュエスティ(二宮)と東でもそういう「レース間隔をあけて勝てる厩舎」が増えてきます。これまではなかったですからこの2016年あたりの動きは結構今の流れの礎にはなってそうです。

 

・そして2017年くらいから「東の厩舎が西のレースを間隔をあけて取る」というのが目立つようになりました。これでわかりますね

 

2010年〜2014年「西の厩舎が東のレース」

2015〜2016年「東の厩舎が東のレース」

2017年以降「東のレースが西のレース」

 

と変遷していってます。おそらく考えられるのは初めは外厩とはいっても力のある関西の厩舎の手法がなければ無理だったのが彼らと経験を積みつつそのノウハウを東に落とし込んでいった、ただ失敗もあって2012年くらいのあまり動きのない期間があったんだと思います。それがモーリスあたりをきっかけに結果がでたことでようやく一つこれでいけるというものをつかんだということでしょうか。

 

・西の厩舎については、今も昔も結局、中10週程度までの間隔ではG1でも戦えてますが、中15週くらいになると現状でも一流厩舎でも無理(キタサンブラックのようなスペシャルな馬は別ですが)。唯一松田博厩舎はできましたが残念ながら定年です(この厩舎もちろんすごいんですが見えないところもエグイレベルですごいです。それは別の機会でも又あれば書きます)

 

・逆に東は間隔をあけても勝てるようになってます。ただ国枝厩舎、手塚厩舎といった厩舎力のあるところですが、そこそこ東の技術ある厩舎ならもうこういう芸当ができるということ。在厩10日で足を引っ張らずこれらの厩舎はしっかり仕事ができるということでしょう。

 

という感じですね。この辺を踏まえてこの記事最後のデータ。

 

<レース間隔関係なく外厩の使用としがらき、天栄の使用変遷について>

外厩使用 天栄 しがらき
今走 前走 今走 前走 今走 前走
2018 13 19 8 9 3 4
2017 12 12 2 3 4 4
2016 10 15 2 3 2 3
2015 9 14 3 3 3 6
2014 6 12 0 2 2 3
2013 5 9 0 0 2 2
2012 6 9 0 0 5 3
2011 5 5 1 0 1 3
2010 7 10 - - 0 0
2009 6 7 - - - -

 

 

という感じ。

・簡単にいえば、開業時から「しがらき」は横ばい。「天栄」は2015年でステップ、2018年にアップといったところでしょうか。そして全体としては2009年〜2014年まではほぼ横ばい。2015年をきっかけにステップ。そして2018年にさらにアップ。天栄の飛躍と外厩の飛躍はリンクしてますね。そこに関東の飛躍、モーリスの成功のタイミングと重なっているのもポイントですね。

この2015年のステップがあったから2018年のアップがあったといっていいでしょう。

 

まあ、ステップアップで書きましたが、2015年がホップで2018年がステップかもしれない。そうなるとこの後にジャンプもあります。どちらかというとそっちの可能性のほうが高い気がします。また大きなステップがある気持ちの準備。そういうことも含めて先を見据えていきたいですね。

 

この記事はこの辺で終了。JRDVさんの記事から予測できるお話はここまで。続いてそれを踏まえてノーザンファームに絞って掘り下げます。

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