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  • 2023.12.21 Thursday

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    障害競走の騎手不足について

    • 2023.12.20 Wednesday
    • 20:44

    皆様お久しぶりです。昔の読者の方覚えてますか。

     

    今日は何かといいますと、先日、平沢騎手が引退という発表がありました。そこで騎手不足という話もSNSで声が上がっていてということで、少しこの辺の話について書いてみようと思います。

     

    昔、年齢別分布表に見る障害レースの未来について

    という記事を書いてたのでこの辺の話は少しだけ明るいとは思います。

     

    あまりこういう話が形になってるものもないので障害競走興味ない人に、今どういうことが起こっているかの一つの説明になればと思い書いてみます。

    しばらくお付き合いください。

     

    (障害騎手の現状)

    まずこちらを。

     

     

    プロ野球とかでみるやつですね。ドラフト会議とかで現在の選手の年齢分布をつくりどの年代が層が薄いか、どのポジションか薄いかをみて獲得選手を決めるために使う資料。それの障害騎手版です。

    今日現在で作成していて、赤は引退。青太字は怪我により長期離脱あり、そして青細字が騎乗数少なく稼働が少ない騎手です。

    今年度騎乗した騎手は28名。それにケガなどで騎乗はなかったがおそらく障害騎手として籍はあるであろう白浜騎手、高野和騎手を含めたものです。

     

    3年前の2020年で障害競走に騎乗があった騎手は30名なので少し減っただけに見えますが、今年はここから2名引退。それで稼働がない騎手もいる状況です。

    そして四十代の騎手が稼働騎手でも多め、そして41〜40歳に障害騎手が集中してるのはわかるかと思います。これより上の年代では長期離脱や引退騎手が目立つ現状、要するにこの40〜41歳の騎手が引退すればそれより下では14頭フルゲートも組めないよって状況なわけです。

    その日が迫ってきているのを実感する42歳平沢騎手の引退だったわけでこういう話が出てきてるわけです。

    ではなんでこんないびつな年齢構成になってるの?って話を順を追って書こうかと思います。

     

    (ここ20年障害競走変化の変遷)

    2003年くらいから私は障害競走を見ています。その中でいくつか障害競走にかかわる事件のようなものはありました。それを年表式で書いてます。

    これより以前には人気がなく廃止の話もある中、力を入れようというJRA理事長の就任もあってグレード競争にもなりという流れはあったようですが聞いた話程度なのでメモ程度にとどめておこうと思います。

     

     

    2004年4月 新人竹本騎手障害競走での事故で死去。

    2011年 西谷、植野、林、北沢4名が平地騎手免許を返上

    ※(補足)この時期に厩舎制度の変更で現役騎手の大量引退もあり障害騎手も何人か引退しました。

    2013年1月 前日レースの怪我のため、乗り替わり騎手が用意できなかったため2頭除外。

    2014年 未勝利、OP特別を中央開催→ローカル場へ移行。2場開催もなしに。

     

    この辺が大きい動きだったと思います。

     

    <竹本騎手の事故による影響と競馬界の状況>

    ここにいびつな年齢構成の理由はあります。

    一つ何が大きかったというと見習い騎手の参戦数の減です。ざっと2000年〜2016年までの減量騎手の障害騎乗数の変遷を出してみます。

     

     

     

    見ての通り事故のあった2004年からわかりやすく減量騎手の騎乗数が減っていきます。2008年とか2回ですからね。そして2004年といえば今から約20年前。このころに新人だった騎手は現在37,38歳あたりになります。

    40歳あたりに障害騎手が固まってる背景の一つに、この事故で新人の参戦が少なくなったためそれ以前の世代が残るけど、新たに入ってくる人はいないからこうなったという背景はあります。

     

    もう一つ言えるのは競馬界全体の事情。

    2003年あたりに何が起こってたかといえば武豊騎手の200勝。このころから安藤勝騎手は本格参戦し、小牧騎手や岩田騎手も騎手試験一次試験免除のため必死に20勝を目指してるという状況。そしてデムーロ、ペリエからルメール騎手と短期免許で海外の名手もくるようになりました。今の40〜41歳の障害騎手の多い年代は2000〜2002年デビュー。要するに一番減量騎手として稼げる2〜4年目あたりに外部勢力の来襲の影響をもろに受けた世代ではあります。

    このあたりの世代4年くらいで活躍している平地騎手は田辺騎手くらいしかいないんですが、1年ならまだしも3,4年平地で才能のある騎手が一人もいなかった。だからこうなった。そんなことが本当にあるのか、さすがにそれはないんじゃないかと思ってます。

     

    ※五十嵐騎手あたりは時代が違えば平地でうまい騎手で普通に多くの勝ち星をあげてたんじゃとも思ってます。

     

    要するに不遇をかこった世代がチャンスを求めて障害界に流れてきた。そのあとに事故もあったからこの年代に障害騎手がかたまったんだと思います。

     

    <騎手免許返上について>

    当時も障害専門騎手はいましたが、平地免許を持ってる騎手が返上して障害専門騎手になった。4人も同じタイミングで。これはそれっぽい用語で検索すれば植野騎手がその経緯を少し話してるブログが今もヒットしますのでここではリンクまでははりませんが、障害廃止という流れになったときに、「障害騎手はどこで乗ればいいんですか」→「平地の免許あるんだし平地で乗れば」と言われれば何も言えない。なのでこういう動きをしたという経緯はあるとかないとかいう話はあるようです。

    理由としては筋が通っていると思いますし、そういう空気は2011年から(というかずーっとか)あったということですね。

     

    <落馬事故による騎手確保が困難なため除外からの流れ>

    2013年1月ですかね。簡単にいえば土曜の障害競走で落馬事故があって2名負傷しました。そして日曜の障害競走が中山と京都の2場開催でしたが、替りに乗れる騎手が確保できずに中山1頭、京都1頭で馬が除外になりましたということがありました。

    この時はこういうことあるんだくらいの話でしたが、次の年から障害競走の2場開催がなくなり基本は未勝利、OP特別はローカル化(2場開催とかは一部は除き)となります。

    2場だと騎手確保できないかもしれないから1場にするねという話、こっちはまあ理由としてはわかる。ローカル化については土曜で京都で日曜東京とかで場が離れるよりはできるだけ同じ場で土日やったほうが何かあったときに騎手確保しやすいでしょってのがたぶん表向きの理由。ぶっちゃけは理由つけてローカルに売れないコンテンツを押し出されたかなってとこかと思います(あくまで私の妄想ですが)

     

    こうやって障害競走が中央開催からも離れ、そこは売り上げにも影響はしてきます。ただそれもオジュウチョウサンで盛り返し、ただいなくなり、また下がって今現在ってとこかなと思います。

     

    (40代の怪我)

    後は障害騎手は40代に入ってくると大怪我をすることが続いてます。

     

    わかりやすいところでは高田騎手(43歳)が先日1年もの休養から復帰、白浜騎手(44歳)も2022年8月に落馬で長期休養中。

    後は横山義騎手40歳の時の怪我でそのまま引退。浜野谷元騎手も40代半ばでそういう怪我があり引退になりましたし、続いているし起こりやすい。身体的にこの辺が一つ自分の感覚とずれてくるラインなのかなとは感じてます。

    40代に騎手が多い現状、みんな健康体でそのまま数年騎手を続けるかとは感じにくい。そういうことも騎手不足が話に出てくる背景にあります。

     

    (障害騎手は馬を作るところから始まる)

    平地と圧倒的に障害騎手が違うのは出走する馬を作るところから始めるところ、要するに出走する馬は障害試験を受かってて、それには障害騎手が騎乗する。それまでの過程で数か月かけて馬を作っていくわけで、障害競走に出走しますと決まった段階までに数か月騎手がマンツーマンでかかわってるわけです。

     

    どういうことかというとこういうことで、これは昔のブログ記事の引用、2年9か月の範囲で障害競走に出走した障害馬の試験をどの騎手で受けてたかという記事の一部です。

     

     

     

    簡単に言えば、平沢騎手は2年9か月で33頭障害馬のデビューに導いてるわけです。ちょうど一か月に1頭、年で12頭。今年も初障害が手計算で9頭だったのでそれに近いペース。要するに年1頭ペースの供給がなくなるわけです。

    この作る仕事、ここ1年ほどデビューした騎手でできるのといえば無理でしょう。鷲頭騎手や水沼騎手にこのペースでこれはまだできない。障害競走に乗れる騎手もですが、この作るノウハウをできる若手騎手を早く作らなくてはいけないわけで、このタイミングまであまり動きなく来たのは結構痛恨だったりします。その辺が障害を毎週見てる人は知ってるわけで、これはやばいとなってるわけですね。

     

    (障害縮小と売り上げと騎手減について)

    売り上げと騎手減についてはリンクする話で別の話ではないと思います。ただ騎手減に手を打たないと売り上げにも影響出るって話です。単純に作る人がいないと馬が増えないわけです。14頭立てと12頭立てでは総流しの点数も違いますし、一番強い馬に近いレベルの馬がいる可能性も頭数が多いほうが確率高いわけです。

    このまま障害騎手が減っていくと作る人が減るから未勝利に出てくる頭数が減ります。そうなると、初障害から経験2着までいるわけですから減った頭数の中で力差はでてくると小頭数で力差があるメンバー構成のレースができやすくなります。こうなると購買意欲もそそらないので売り上げもさらに下がります。(それに作り手が少ない中だと、同じ騎手が障害試験を通した馬が出走馬の半数を占めるみたいな状況も起こりえる。そうなると力勝負と別の要素も働くと思われる可能性はある)。

     

    地方競馬とかそうですが、売れると賞金上がる、賞金上がると頭数増える、頭数増えるとレースが面白くなりまた売れるというサイクルになるんですが、この歯車が狂うと売れなくなります。頭数が減ると買い手に魅力あるレースが提供しにくくなるから、現状でも売れてない中では難しくなってしまいます。

     

    先日、障害競走の縮小化という話をちらっとみましたが、分からない話でもなく、上記のような年齢分布があり、引退する騎手もいて馬の供給が減ってくるのは容易に想定できる。なのに現状の番組を維持すると将来的に例えば「6頭立てに未勝利で力差もある」、みたいな未勝利が増えてくるのも想定できるわけですね。ここまで減ると売り上げにもさらに影響でて、障害競走つまらないねってことにも多くの人が感じることになるかもしれないわけです。

    そうなる前に縮小してある程度の頭数が確保できる競争を維持しよう。見た目につまんないレースを出さないためにレースを減らすってことなのかなとは思います。それなら現状もあるわけで仕方ないかなと感じるところもあるわけです。もちろん現状よりも番組増えて頭数も多いのが一番なんですが、もうそうはいかないようなので。

     

    (これからの障害競争に思うこと)

    私の思うことになりますが、現状正直遅きに逸したと思ってます。2020年からやばいねと書いてますが、このころから障害ファンの大半はこういう状況は見えてたと思います。そこに小牧加騎手と意外な形での増はありましたが、それ以外の増が伴騎手くらいでほとんどなく作れる人は2人増えただけでやめる人だけ増えていく状況でここまで来てしまいました。

    ただこの状況でもなんとかしなければいけないわけで売るために、人を増やすためにいろいろ考えないといけないなとは思います。

    おもいつくのは

     

    <人を増やす>

    ・小牧加ルートでの騎手確保。

    このルートでどれだけ確保できるかですかね。ただ馬術の方から競馬がどうみえてるかわからないのでどれだけ来てくれるかは未知数。ただ馬術で著名な人が、調教師だったり、助手さんだったり、またJRAの職員として中に入ってたりしてるわけで、そういうところから障害騎手やってみようとかでてこないかなとは希望レベルで思ってます。職員が騎手とかは面白いとは思いますが。

     

     

    ・障害専用の減量基準を採用

    要するに通常の見習いだけでなく、30歳とかでも障害騎乗が初なら障害レースの騎乗に限り減量を与えるというもの。なんとか成績頭打ちの中堅を拾えないかということで、何かしらメリットをとなると減量かなと思います。19〜23歳で平地減量騎手として依頼もある状況で障害にとはなかなかならないわけで、中堅からとなるとこういう方法しかないかなと思います。

    障害騎乗手当を増やすという話もありますが、これは現状でも平地よりかなり多くそれでもこない現状をみると金を積んだくらいでは変わらないのかなと。ジャパンカップに外国馬がこないのと理由は似てますかね。金の問題じゃない馬場と勝算の問題だということで

     

    これくらいしか現状はみえなくて。騎手は試験を通った騎手と限られてるので難しいですね。短期免許を障害だけ別にして通年外国からも呼ぶもありなのかなと思いますが、売れてないというのはあるので金をかける話は難しいのかなと思います。

    後、見てもらえばわかりますが、障害騎手って二世が通常の平均より少ないんです。西谷騎手や石神騎手、大江原騎手、小牧騎手はそうですが、あとは違うんじゃないかな。競馬の危険なところを子供のころから見てきている人はなかなか参戦しないのかなとは感じます。それも踏まえてのリクルートも必要なのかなとは思いますかね。

     

    馬券を売る方はもっと難しくて方法としては障害だけ予想新聞を無料にみれるようにするとか、数パーセント払い戻し上乗せとかそういうことしかおもいつかない現状はあります。

    売り上げとは別に魅力を感じてもらうために独自の配信をして、売れないけど配信はまわる人気コンテンツとしてみてもらうのは一つの方法だとは思いますが、それがどれだけいいことかもわからない。これこそいろいろ皆さんで意見をだしていい方法がないか考えるところかもしれないですね。

     

    最後になりますが、おそらく平沢騎手引退して、数か月は平沢騎手の乗ってた馬、騎手はだれが乗るんだろうで騎手の不足を軽く感じることはあると思いますが、それも落ち着くとそこからは騎手不足を特に何も感じることなく日々は流れると思います。ただ障害入りする馬は緩やかに減っていく。

    それで次にまた次にと引退騎手がでて、本格的に人がいなくなったときに頭数がやばくなり、みんな気づくとなるとは思います。この話の一番の問題はレースに乗る人がいなくなることではなく、そもそも馬が減っていくというところになります。

    この流れを止められるかというと難しい気はしてるんですが、知らずにこの日を迎えるよりは、一人でも多くの人に知ってもらってみんなであがいて迎えましょうよという気分です。その中で妙案が浮かぶか何かが劇的に変わるかでいい方向にいけば最高です。私のやれることはやってみました。

     

     

    この辺でとりあえずは終了とします。なんか思いついたら追記するかもしれませんがこれで締めます。ではまたどこかで。

     

     

     

     

     

     

    高田潤騎手

    • 2021.09.25 Saturday
    • 15:24

    一つ触れようかと思います。

     

    この月曜日のレース後。ブラックムーンで勝ったレースの後ですね。高田騎手がくも膜下出血で入院という話が飛び込んできました。本人コラムやらツイートやらされてるので大事には至ってないようですが心配ですね。

     

    私は高田騎手には少し思い入れがあります。理由はこの記事の初めの方に

     

    私が障害予想を真剣に始めた訳

     

    簡単にいえば高田騎手が若手なのに重賞を連勝していると当時平地というかメインしかしない私にも届くくらい話題になってたのでものは試しで高田騎手から馬券を買ったら当たったというのはあります。

    そこから障害レースを買うようになったきっかけではあります。早かれ遅かれ手は出してたはずですが、早めてくれた興味を持たせてくれたのは高田騎手です。なので特別応援しているとか馬券で評価するとかではないんですけど、勝ったらうれしいしずっと見守ってきた騎手ではあります。そういう騎手のこういう不調は非常に心配です。

     

    そんなことをグリーンチャンネルの障害特集、水スぺでギフテッドクラウンが逃げてるところで思い出しました。頭のことですので早く復帰とか軽々しくいえませんが、無事復帰して障害レースで騎乗するのを静かに気長に待ちたいですね。

    私は高田騎手の騎乗。障害レースではあまりみないような後ろで溜めての直線勝負の一気差し切りが大好物です。それがもう一度みれたらなと思いながらとにかく今は回復を祈るのみです。

    「初障害で勝ち馬と〇秒以内」にきた馬の「未勝利2戦目」の成績について

    • 2021.08.31 Tuesday
    • 18:43

    こんばんは。

     

    障害騎手シリーズをやってましたが、先々週は書く予定の日の前にコロナワクチンを打って発熱したのでパス。先週は細々とばたばたしててなんとなく1週間が終わってしまってさて今週。仕切り直しの前にちょっと違うことをしようと思ってこの記事を書きだしてます。

     

    初障害でそこそこ走った馬の未勝利戦2戦目というのは障害レースの馬券を買う上では切っても切れないところ。そこについてポイント絞って書いていこうかと思います。細かくいろいろするのもありですがまあそれはいいだろうということで、ざっくり初障害で逃げたか先行か、中団か追い込みかでどれくらい2戦目違うかというところについて書こうかと思います。10秒とか負けた馬について触れてもというのもあるので勝ち馬と3秒と2秒と5秒でどんな感じか数字を出していきます。興味のある人はどうぞ。

     

    期間は2018年1月〜先週まで。3年8か月分です。どうぞ

     

    <初障害で勝ち馬と3秒以内>

    ・初障害3秒以内の馬の初障害時の脚質

    脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値 平均着順 平均人気
    障害・逃げ 17- 8- 8- 14/ 47 36.2% 53.2% 70.2% 537 344 3.3着 5.6人気
    障害・先行 19- 32- 24- 54/129 14.7% 39.5% 58.1% 159 210 3.6着 5.8人気
    障害・中団 1- 4- 15-133/153 0.7% 3.3% 13.1% 3 84 5.7着 7.2人気
    障害・後方 0- 0- 1- 35/ 36 0.0% 0.0% 2.8% 0 41 7.3着 7.2人気
    障害・マクリ 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0 166 3.3着 6.7人気

     

    初障害「逃げ」で勝ち馬と3秒以内の馬の次走(未勝利のみ)

    4−7−2−14(勝率14.8%/複勝率48.1%/単回収63円/複回収82円)

     

    初障害「先行」で勝ち馬と3秒以内の馬の次走(未勝利のみ)

    26−10−13−46(勝率27.4%/複勝率51.1%/単回収100円/複回収79円)

     

    初障害「中団」で勝ち馬と3秒以内の馬の次走(未勝利のみ)

    17−16−18−85(勝率12.5%/複勝率37.5%/単回収率74円/複回収率74円)

     

    初障害「後方、まくり」で勝ち馬と3秒以内の馬の次走(未勝利のみ)

    3−6−8−19(勝率8.3%/複勝率47.2%/単回収値170円/複回収値138円)

     

    こういう感じになります。

    単純に先行が数字がいいのと中団、後方がものすごい数字を上げてきますね。勝ち切る率は逃げと中団組でさほど変わりないのも面白いですね。

     

    補足をすると初障害で逃げて馬券に絡んだ馬は未勝利戦では16頭未勝利戦に残ってるんですが(要するに初障害2,3着)、2戦目で馬券絡みは13頭。16→13で3頭は馬券を外してるわけでそれは先行でもいえること。

     

    「初障害で2,3着→二戦目1,2,3着数」

    逃げ 16→13

    先行 56→49

    差し 20→51

    追込 2→17

     

    となります。初戦から馬券に絡める馬でも逃げ、先行で絡んだ馬は2戦目に絡む頭数が減る。要するに初戦馬券内→2戦目馬券外って馬は確実にいるということですね。

    逆に中団、後方から勝ち馬と3秒以内に来たような馬は馬券に絡めてない馬でも2戦目は絡むということ。

     

    これ何かというと、伸びしろの話だと思うんですよね。

     

    初戦に逃げ先行した馬というのは初戦から障害競走してるんですよね。なので2戦目の伸びしろというのは単純に慣れの部分だけになると思うんですよね。

    逆に中団、後方の馬は初戦は障害競走に参加するより自分のペース。それが2目は慣れの部分+レースに参加してくるということで伸びしろの部分が多い。だからこういうことになるのかなと思います。

     

    その辺がわかるのがこのデータ。

     

    ・初障害追込の馬の2走目の脚質

    脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値 平均着順 平均人気
    障害・逃げ 1- 2- 1- 0/ 4 25.0% 75.0% 100.0% 237 155 2.0着 2.8人気
    障害・先行 2- 2- 7- 0/11 18.2% 36.4% 100.0% 470 329 2.5着 5.4人気
    障害・中団 0- 1- 0-13/14 0.0% 7.1% 7.1% 0 20 6.6着 5.9人気
    障害・後方 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 10.8着 9.0人気

     

    逃げ先行したら100%馬券に絡みますし、そもそも逃げ先行の比率が40%以上あります。このレースへの参加の積極性が2戦目で全然変わります。そしてそれがそのまま数字を上げる要因なのかなと感じます。

     

    ついでにそしてその時の騎手

    順位 騎手 着別度数
    1 小野寺祐 1- 0- 0- 1/ 2
    2 黒岩悠 1- 0- 0- 0/ 1
    3 熊沢重文 1- 0- 0- 0/ 1
    4 西谷誠 0- 1- 2- 0/ 3
    5 五十嵐雄 0- 1- 1- 3/ 5
    6 小坂忠士 0- 1- 1- 0/ 2
    7 蓑島靖典 0- 1- 0- 1/ 2
    8 白浜雄造 0- 1- 0- 0/ 1
    9 北沢伸也 0- 0- 1- 3/ 4
    10 上野翔 0- 0- 1- 1/ 2
    11 金子光希 0- 0- 1- 1/ 2
    12 植野貴也 0- 0- 1- 0/ 1
    13 平沢健治 0- 0- 0- 2/ 2
    14 伴啓太 0- 0- 0- 1/ 1
    15 石神深一 0- 0- 0- 2/ 2
    16 中村将之 0- 0- 0- 1/ 1
    17 佐久間寛 0- 0- 0- 1/ 1
    18 高田潤 0- 0- 0- 1/ 1

     

    ちょっと癖ありますよね。実績ある騎手がダメなのねというケースも多いのねという感じです。

     

    ちょっと数字を広げたりしてみましょう

     

    <初障害で勝ち馬と2秒以内>

    ・初障害2秒以内の馬の初障害時の脚質

    脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値 平均着順 平均人気
    障害・逃げ 17- 8- 7- 8/ 40 42.5% 62.5% 80.0% 632 404 2.5着 5.5人気
    障害・先行 19- 30- 19- 32/100 19.0% 49.0% 68.0% 205 243 3.0着 5.6人気
    障害・中団 1- 4- 13- 84/102 1.0% 4.9% 17.6% 5 102 5.2着 6.9人気
    障害・後方 0- 0- 1- 13/ 14 0.0% 0.0% 7.1% 0 106 6.7着 7.1人気
    障害・マクリ 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0 166 3.3着 6.7人気

     

    初障害「逃げ」で勝ち馬と2秒以内の馬の次走(未勝利のみ)

    3−6−2−10(勝率14.3%/複勝率52.4%/単回収42円/複回収84円)

     

    初障害「先行」で勝ち馬と2秒以内の馬の次走(未勝利のみ)

    22−9−11−30(勝率30.6%/複勝率58.3%/単回収98円/複回収86円)

     

    初障害「中団」で勝ち馬と2秒以内の馬の次走(未勝利のみ)

    16−10−12−55(勝率17.2%/複勝率40.9%/単回収率100円/複回収率79円)

     

    初障害「後方、まくり」で勝ち馬と2秒以内の馬の次走(未勝利のみ)

    0−1−1−15(複勝率11.8%/複回収値117円)

     

    3秒と同じような幅ですが2秒に絞ると複勝率が上がりますね。先行は51→58、逃げ48→52ですから。かなりの確率で馬券絡むということですね。あとは中団で2秒以内となると中団組の回収率が上がりますね。これはポイントかなと思います。

     

    あとは「逃げ15→11」「先行49→42」「中団18→38」というところは替りませんが、後方マクリは数字が伸びてこないのも面白いところです。

     

    ついでにいくつかデータ。

     

    初障害中団で2秒内の馬の次走脚質

    脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値 平均着順 平均人気
    障害・逃げ 4- 1- 2- 2/ 9 44.4% 55.6% 77.8% 184 128 2.8着 2.9人気
    障害・先行 11- 7- 9-15/42 26.2% 42.9% 64.3% 172 129 3.2着 3.5人気
    障害・中団 1- 2- 1-29/33 3.0% 9.1% 12.1% 13 24 5.9着 3.8人気
    障害・後方 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 9.3着 3.5人気

     

    成績もですが率ですよね。逃げ先行率は5割超えます。そして結構馬券に絡みます。「前走中団の競馬して勝ち馬と2秒以内に来た馬は9回に5回くらいの確率で先行する」とみておいていいですね。

     

    初障害中団で次走、逃げ先行した馬の騎手別成績

    順位 騎手 着別度数
    1 五十嵐雄 3- 1- 1- 3/ 8
    2 植野貴也 0- 2- 1- 2/ 5
    3 熊沢重文 1- 0- 3- 1/ 5
    4 高田潤 1- 0- 2- 1/ 4
    5 森一馬 2- 1- 0- 0/ 3
    6 小野寺祐 2- 0- 0- 1/ 3
    7 中村将之 1- 0- 2- 0/ 3
    8 高野和馬 0- 0- 0- 3/ 3
    9 白浜雄造 0- 0- 0- 3/ 3
    10 伴啓太 1- 1- 0- 0/ 2
    11 草野太郎 1- 0- 1- 0/ 2
    12 佐久間寛 1- 0- 0- 1/ 2
    13 平沢健治 2- 0- 0- 0/ 2
    14 大江原圭 0- 0- 0- 1/ 1
    15 伊藤工真 0- 0- 0- 1/ 1
    16 上野翔 0- 1- 0- 0/ 1
    17 黒岩悠 0- 0- 0- 1/ 1
    18 難波剛健 0- 0- 1- 0/ 1
    19 小坂忠士 0- 1- 0- 0/ 1
    20 石神深一 0- 0- 0- 1/ 1
    21 金子光希 0- 1- 0- 0/ 1
    22 西谷誠 0- 0- 0- 1/ 1

     

    五十嵐騎手とか目立ちますね。五十嵐騎手はそういうことをしてくると思っておいていいかなという事だと思います。

     

    <初障害で勝ち馬と2秒以内>

    ・初障害2秒以内の馬の初障害時の脚質

    脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値 平均着順 平均人気
    障害・逃げ 17- 8- 8- 23/ 56 30.4% 44.6% 58.9% 451 288 4.1着 6.1人気
    障害・先行 19- 32- 25- 68/144 13.2% 35.4% 52.8% 142 191 3.8着 5.9人気
    障害・中団 1- 4- 15-249/269 0.4% 1.9% 7.4% 1 47 6.6着 7.6人気
    障害・後方 0- 0- 1-110/111 0.0% 0.0% 0.9% 0 13 8.8着 8.3人気
    障害・マクリ 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0 166 3.3着 6.7人気

     

     

    初障害「逃げ」で勝ち馬と5秒以内の馬の次走(未勝利のみ)

    5−7−2−20(勝率14.7%/複勝率41.2%/単回収60円/複回収70円)

     

    初障害「先行」で勝ち馬と2秒以内の馬の次走(未勝利のみ)

    29−10−13−56(勝率26.9%/複勝率48.1%/単回収112円/複回収76円)

     

    初障害「中団」で勝ち馬と5秒以内の馬の次走(未勝利のみ)

    20−22−25−165(勝率8.6%/複勝率28.9%/単回収率58円/複回収率71円)

     

    初障害「後方、まくり」で勝ち馬と5秒以内の馬の次走(未勝利のみ)

    4−9−9−69(勝率4.4%/複勝率24.2%/単回収値81円/複回収値81円)

     

    5秒でも似たような傾向はあるのかなと思いますが、2,3秒では拮抗していた逃げと中団の馬の勝率がここでは大きく開くというのは目に付くところ。3秒くらいと5秒では結構決定的に差はあるんだなと感じるところ。

    後方は2秒までくる馬は少ないけど、逆に言えば3秒〜5秒くらいまでは馬券内に巻き返してくることも多い。「後ろから追い上げて勝ち馬と3,5秒にまとめる」というのは縦長になる障害レースでは結構力がないとできないことなんだなとは思います。ただ3年8か月で4勝なので1年に1度あるかどうかの事象なのも触れております。

     

    今日はこの辺で終了。騎手事に見ていくこともまたしようかと思いますが今日はざっくりした数字で終ります。馬券に使うとかではなくへえそうなんだって見学する程度で見てください。では。

     

     

     

     

     

     

    障害でかい馬

    • 2021.04.26 Monday
    • 18:23

    こんばんは。簡単に緩いデータ。

    障害未勝利限定で2011年〜約十年の馬体重別データを出します。

    未勝利に限定したのは1勝勝ち抜けの条件のほうが正確なデータに近づくかなと。勝つ馬は5勝するし10勝するようなのも最近いましたから。

     

    馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値 平均着順 平均人気
    〜399kg 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 470 160 1.0着 3.0人気
    400〜419kg 1- 4- 3- 62/ 70 1.4% 7.1% 11.4% 21 29 7.9着 9.0人気
    420〜439kg 19- 21- 32- 401/ 473 4.0% 8.5% 15.2% 35 64 8.0着 8.7人気
    440〜459kg 106- 111- 116- 1334/ 1667 6.4% 13.0% 20.0% 60 68 7.4着 7.8人気
    460〜479kg 239- 244- 223- 2272/ 2978 8.0% 16.2% 23.7% 87 77 7.0着 7.1人気
    480〜499kg 275- 256- 294- 2401/ 3226 8.5% 16.5% 25.6% 65 77 6.7着 6.5人気
    500〜519kg 159- 177- 159- 1331/ 1826 8.7% 18.4% 27.1% 68 76 6.7着 6.3人気
    520〜539kg 66- 56- 43- 505/ 670 9.9% 18.2% 24.6% 70 67 6.9着 6.4人気
    540〜 16- 13- 13- 144/ 186 8.6% 15.6% 22.6% 70 61 7.1着 6.5人気

     

     

    でかいと有利気味なのはわかると思いますが、それよりは459キロ以下になるとどんどん成績が落ちますね(399キロ以下はマイネルレオーネ)。そして460キロ以上は近い成績でそこから上は分けるほどでもないけどその中では緩やかに成績は上がっていますね。

     

    まあ本命どっちにしようか、相手に何を評価しようか悩んだ時は馬のサイズみてみてはいかがでしょうか。これを使えというときは、困ったときにこんな選択肢も一つとしてあったなくらいで使っていただければと思います。では。

     

    初障害馬の騎手別成績について(2021年2月バージョン)

    • 2021.02.24 Wednesday
    • 19:23

    過去に何度か書いた記事の最新版。

    とりあえず自分が使いたいので調べたのを貼り付けます。気づいたことは週末に競馬しながら書きましょうかね。

    とりあえず今日はデータだけ貼っておきます。使いたい人は勝手に使ってください。

     

     

    その前に調べた2012年1月〜2018年1月

    障害未勝利における初障害馬の騎手別成績について(2018年改訂版)

     

    そして今回も5年ほど2016年1月〜2021年1月までです。理由はこれ以上のデータまとめても今現在の本質は出さないだろうということで(本当は3年くらいかなというのもありますがサンプルが少なくなるので)。前にリンク張ってる記事との差もみてうまくつかってください。

     

    順位 騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
    1 石神深一 6- 1- 5- 64/ 76 7.9% 9.2% 15.8% 109 51
    2 北沢伸也 5- 5- 3- 44/ 57 8.8% 17.5% 22.8% 60 85
    3 熊沢重文 5- 4- 4- 71/ 84 6.0% 10.7% 15.5% 75 45
    4 森一馬 5- 4- 3- 49/ 61 8.2% 14.8% 19.7% 152 92
    5 平沢健治 4- 6- 7- 34/ 51 7.8% 19.6% 33.3% 36 75
    6 西谷誠 4- 2- 4- 44/ 54 7.4% 11.1% 18.5% 50 65
    7 白浜雄造 3- 5- 5- 42/ 55 5.5% 14.5% 23.6% 38 96
    8 植野貴也 3- 1- 5- 44/ 53 5.7% 7.5% 17.0% 296 155
    9 高田潤 3- 1- 1- 33/ 38 7.9% 10.5% 13.2% 37 24
    10 小野寺祐 3- 0- 0- 53/ 56 5.4% 5.4% 5.4% 82 20
    11 五十嵐雄 2- 9- 2- 77/ 90 2.2% 12.2% 14.4% 12 40
    12 高野和馬 2- 1- 0- 50/ 53 3.8% 5.7% 5.7% 163 42
    13 浜野谷憲 2- 0- 1- 26/ 29 6.9% 6.9% 10.3% 315 89
    14 金子光希 1- 1- 3- 42/ 47 2.1% 4.3% 10.6% 185 117
    15 難波剛健 1- 1- 2- 44/ 48 2.1% 4.2% 8.3% 29 24
    16 佐久間寛 1- 1- 1- 34/ 37 2.7% 5.4% 8.1% 99 55
    17 黒岩悠 1- 0- 1- 40/ 42 2.4% 2.4% 4.8% 21 29
    18 上野翔 0- 3- 2- 98/103 0.0% 2.9% 4.9% 0 25
    19 小坂忠士 0- 3- 0- 34/ 37 0.0% 8.1% 8.1% 0 24
    20 蓑島靖典 0- 3- 0- 50/ 53 0.0% 5.7% 5.7% 0 28
    21 中村将之 0- 2- 5- 39/ 46 0.0% 4.3% 15.2% 0 70
    22 草野太郎 0- 2- 3-103/108 0.0% 1.9% 4.6% 0 61
    23 林満明 0- 2- 1- 11/ 14 0.0% 14.3% 21.4% 0 118
    24 大庭和弥 0- 2- 0- 24/ 26 0.0% 7.7% 7.7% 0 71
    25 山本康志 0- 1- 3- 64/ 68 0.0% 1.5% 5.9% 0 28
    26 江田勇亮 0- 1- 2- 23/ 26 0.0% 3.8% 11.5% 0 76
    27 伴啓太 0- 1- 1- 11/ 13 0.0% 7.7% 15.4% 0 56
    28 原田和真 0- 0- 2- 7/ 9 0.0% 0.0% 22.2% 0 385
    29 大江原圭 0- 0- 2- 53/ 55 0.0% 0.0% 3.6% 0 63
    30 鈴木慶太 0- 0- 1- 13/ 14 0.0% 0.0% 7.1% 0 62
    31 田村太雅 0- 0- 0- 25/ 25 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
    32 伊藤工真 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
    33 三津谷隼 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

     

    簡単にほんとパッと見た印象だけ書くと、このジャンルは北沢騎手が突き抜けてたんですがそうでもなくなって2番手グループに吸収されて上位は混戦ですね。まあ誰がどうとかは突き詰めてもという感じですかね

    あとはたくさん乗ってても勝てない人は勝てないなと。そして意外に小野寺騎手がいいですかね

     

    それくらいだけ。細かい話は近い将来に追記します。では。

     

     

     

     

     

     

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