10年後の騎手事情を見据えて?

  • 2019.03.18 Monday
  • 19:42

こんばんは。ちょっと今日は今の騎手事情のお話を推論で書いていこうかと思います。

今の状況を整理してなぜそうなってるのかそしてどこに向かっていくのかという漠然とした話です。

 

なぜ書こうかと思ったかというとこれ

 

今年はデム、ルメが全部かっさらってくって感じではなく、こういう風に若手騎手の出番が多くみられるようになるんですかね。

 

コメントいただいた中に書かれていたこれ。この辺の話について具体に書いていこうかと思います。

 

おそらくノーザングループに絡んでいるのは皆さん想像する通り、それに絡めて書いていきます。

ここでさしている若手はおそらく丸山騎手、北村友騎手、石橋騎手に三浦騎手や昨日の石川騎手だと思います。石川騎手は昨日は重賞を勝ちましたがそんなに成績が伸びているわけでもありません。自厩舎の馬での奮闘ですしね。

三浦騎手も少しこのラインの話とは違う気がしますがその辺の話もあとでちらっと。

ということで話をすすめていきましょう。

 

まず今あげた騎手の年齢を出していきます。

 

石橋 34歳

北村友 32歳

丸山 28歳

三浦 29歳

 

です。

 

そして今の主流ルメール、デムーロの年齢

 

デムーロ 39歳

ルメール 40歳

 

です。

 

そしてもう一つ出す年齢は近年?というほど近年でもないですが、ここ20年ほどの上位騎手の引退時期

的場 44歳

河内 48歳

岡部 57歳

安藤勝 52歳

南井 44歳

松永幹 39歳

中館 49歳

 

です。岡部氏はレジェンド、アンカツさんは40歳に入ってからの中央デビューと特異な状況はあります。基本は50歳を迎える前に引退のタイミングを迎えるというのはわかるかなと思います(1000勝調教師特権とかそういう話もあった人もいますが)

 

この年齢構成が今の流れをつくってる原因のひとつだと思います。

 

今は武豊他近い世代の人が10人近く現役を続けている。48歳以上の騎手が10人まだいる状況。見慣れているでしょうし的場文騎手もいるので自然に感じるでしょうがかなり異質な状況。まず今の武豊騎手が依然上位にいて50歳近辺の騎手がそれなりにやれている状況は不自然です。不自然な状況を作っているほど頑張ってる人はすごいですが外から考える上では期待してはダメな話。普通は無理な話です。

 

そしてそれの良しあしはともかく、武豊騎手達のように長いことルメール、デムーロが日本で現役を続けるかそして力を維持できるかというとできる可能性は結構低いでしょう。10年後49歳、50歳のルメール、デムーロを考えて

 

・技術面の維持。

・もうすぐ引退を迎えるようになって、今と同等の騎乗馬の質は与えられない

・彼らがあくまで外国人であって出稼ぎで来ているという状況。

 

この辺から10年後も同じように依頼がくるとは思えないし、その騎乗馬の質が落ちたところで彼らが変わらずに技術を維持できていて、さらに騎乗馬の質が落ちた状況でも日本で変わらずモチベーションを維持して騎手をするかどうか。その確率はかなり低い(と私は思う)

 

そうなると何が必要かというと多くのトップジョッキーが引退した40代後半。これをデムーロ、ルメールが迎える前に後釜を作らなければ(探さなければ)ならない。その期間は10年はないですよね。7,8年くらいしか多く見積もってもないです。

 

そこでノーザングループがやろうとしてることはおそらく二つ。

 

1、ひと世代下の騎手の発掘。

2、積極的な短期免許交付で次世代の騎手の発掘

 

この2つです。まず1について触れましょう。

 

<ひと世代下の騎手の発掘について>

他の騎手のファンの人はなぜ北村なんだ、丸山なんだ、石橋なんだというのはあるでしょうけど一番の理由が彼らが半回りから一回り若いということ。おそらくこれが一番大事。

 

そしてこの記事。関東はなぜ騎手が育たないのか

 

これで書いている20代の53,80勝分布であるように石橋騎手はそこまで届いてないですが、彼らは一応最低ラインを若いころにクリアできるだけの技術はあるということ。

 

そしてここ3年ほどのノーザンファーム生産の馬の騎乗数

 

・北村友

2016年 99

2017年 164

2018年 275

 

・石橋(2018年は後半怪我での長期離脱あり)

2016年 86

2017年 127

2018年 148

 

・丸山

2016年 59

2017年 61

2018年 97 

 

という感じ。見ての通り、2016年からの推移をみてもおそらく2016~2017年くらいからノーザングループは彼らを試していてお眼鏡にかなった。それが有力2歳牝馬の割り振り(ラッキーライラック、クロノジェネシス)。なぜ有力牝馬かというのは2歳牝馬G1が香港と被るから第一ドライバー(ルメール)がいなくなると事情も考慮してでしょう。

 

そしてそのノウハウをもとに丸山騎手。上位2騎手の2016~2017年前半が丸山騎手にとっての2018年。試験期間だったのでしょう。そして彼もそれはクリア。それで今年は騎乗数を与えられてることになります。よってステルヴィオという重賞級が割り当てられることになりました。これが上記二人にとってのラッキーライラック、クロノジェネシスになるのかは、それともまた今年の2歳牝馬でいい馬が割り当てられるのかわかりませんが彼らのラインにもう一個下の世代の騎手として乗っかったことにはなります。

 

突然、ステルヴィオやコントラチェックが回ってくるとか厩舎主導なら無いですよ。ここ2年ちょいで木村厩舎の騎乗は16(23位相当)、藤沢厩舎に至っては3ですから。これはノーザングループが丸山騎手を育てようとしてるんでしょう。

 

という形で数年前から彼らをノーザングループは試していたことになります。

 

そして10年後では石橋騎手は44歳。北村友は42歳、丸山騎手に至ってはまだ30代後半です。ここで石橋→丸山への世代交代もできるからもうしばらくは安泰ということになります。三浦騎手はこのラインからは少し外れているような気がします。その理由は単純に最近まで彼が怪我で長期離脱してたからでしょう。そういう先を見据えた若手育成という準備にかかった時に離脱していたということだけなのかなと思います。

 

こういうことで騎手を育てているということですね。単純にこの辺は成績だけで彼らを抜擢したのではおそらくないでしょう。一定の技術に人間関係ができたことももちろん。レース後のコメントの的確さとか、指示をしっかり守って乗ってくれるだけの技術と気持ちがあるとか、関係者の思いもくみ取ってくれるとか僕らが見て取れない部分もあるでしょう。おそらく。

 

武豊世代の人たちが好んでいた騎乗に対する「お任せ」の風潮でそれで結果が出たケースは称賛されてメディア側、ファン側も称賛してきたところですが、おそらく水面下では多くの失敗もあって関係者の中では多くの不満を抱えていた話のような気がします。海外でも指示は細かく出るらしいですからね。バトンの最後を受け取って走らせるんだからもうちょっとこっちの指示も聞けという感情は普通あると思います。ただ発信力あるのは騎手だけですし、騎手にファンもメディアもつきますからどうしてもそっちの方向に進めると悪者になってしまうというところはあって、そしてある程度指示ありきの競馬を実現するには騎手をはじめから発掘してこっちの意図も伝えてということも含めて試していてそれを守ってくれた彼らがそのお眼鏡にかなったということもあったのかもしれません。こうなると成績に現れない水面下の部分の話で想像ですらありませんが、そしてこの辺は私の完全な推測ですが。

 

後は真剣に騎手から育てにかかったということもあるでしょう。それをしようとしてるのは世界トップとは差はあるけどその次のグループとはそれほど日本人騎手も差はない。騎手もちゃんと育てれば世界に通用するはずだという感情がノーザンの偉い人たちにもあるんじゃないかなと思います。馬で世界一番、施設でも世界一番を目指しているグループですから当然人、その中の騎手でも世界トップを狙えるんだということを考えてても不思議はないはずです。それくらい自信はあるでしょう。自分たちの施設や育てる力に。そうじゃないと世界相手にやっていけないでしょうから。

 

ただ7年で完全に日本人騎手を育てるというプランが成功するかと思ってるかというとそこまで過信はしてないはずで(アーモンドアイまでも時間かかりましたからね・・・)それと並行して進めてるのが2のプランということです。

 

<積極的な短期免許交付で次世代の騎手の発掘>

簡単に言えば短期で世界のトップをどんどん呼んで技術的に通用する人、日本の競馬で結果出せる若者騎手を発掘しようということ。これは下手な鉄砲数うちゃ当たる作戦ですね。その中でマーフィーのようなあたりっぽい人もいればブロンデルみたいに外れな感じの人もいる。この辺は呼ぶ側もみんな当たりだとは思ってないでしょう。世界のトップでもみんながみんなすごいわけじゃないんだと認識して数うってると思います。成績的には劣っても日本の競馬に合うという人もいるでしょうしね。

 

だから海のものとも山のものともわからない短期の騎手にいきなりいい馬をポンポン与えてるわけでしょう。理由は2つ。

 

1早めにいい馬を与えて技術を確認したい(見切る判断も早くしたい)。

2いい馬与えて結果を出せる人はそのままどんどん結果を出してもらって日本、そして日本競馬にどんどん参加してほしい。そして気に入ってほしい(そしてあわよくば最終的にはデムーロ、ルメールのように日本で騎手したいと思ってもらいたい(うまい人には))。

 

ということだと思います。ただこれは技術的な確率は日本人騎手を育てるよりは高いですけど、日本を気に入って頻繁にきて最終的には短期免許から通年免許とりたい(そして試験もある)というところまでクリアしなければならず、本人の意思も含めたところもあるのでそこら辺のハードルは高くなります。

 

なので日本人騎手を育てるAプランと短期免許でいろんな意味のあたりをひくBプランを並行して行ってるのが今の状況。それも10年後を見据えてということだと思います。

両方うまくいかない可能性もあるでしょう。そうなればデムーロルメールをなんとしてももう数年引っ張ったり、お金を積んで通年どこかでトップジョッキーが来れるように短期免許を回すとかいう方法もあるかと思いますが、そこまではしたくないしそれまでの備えを行ってるのが今の競馬の状況だと思います。

 

10年後にはまた同じようなことが起こるでしょう。丸山騎手が育ったとしてもその10年後にはまた同じような問題が出てきますから、こういう作業のサイクルは馬と同様に騎手でもこれからはどんどん起こるんじゃないですかね。

 

ということで質問の答えは、若手の育成も考えているようなのでこれまでよりはデムーロルメールではなくある程度若手の抜擢はみられるようにはなるんじゃないですかね。石橋騎手だけだったのが北村友騎手も増えて、丸山騎手も増えてきそうですからその分そういう機会は増えるでしょう。また新たな人材がでてくるかもしれないですしね。

 

ということで答えとします。失礼しました。

 

コメント
コメントから掘り下げて頂き有難うございます。頭の中が整理でき、為になりました。
他のスポーツを見てもイチローのような年齢で第一線張ってるのは奇跡ですからね。世代交代を促しているのは納得です。競馬ファンとしても色々な騎手が活躍した方が楽しいですし、良いことだと思います。
そのうち、競艇のように女性騎手限定戦なんてのもやれる日がくるかもですね。
  • 熊谷太郎
  • 2019/03/18 8:59 PM
>熊谷太郎さん

コメントありがとうございます。

世代交代への準備は必要ですからね。まともな騎手がいないは馬を生まれた時から面倒みてる生産者側が一番シビアかもしれません。

そして美浦トレセンがこの点に関して(他もですが)相当ポンコツで全く期待できないから関東中心にこっちでやるわ担ってる気もしますね(まだ栗東はまし)

女子限定騎手戦がJRA開催でできてそこに地方の女性騎手もって展開はJRAもしたいと思いますからね。学校に女の子も増えてるしそれは以外に早く見れるかもしれません。
  • 競馬ふぁん
  • 2019/03/18 9:13 PM
顔って要素もあるんじゃないでしょうか。
いえ、冗談抜きで。
技術、コミュ力は当然ですが、顔がいい騎手の方がクラブのファン受けにも良いと思うので、選考基準に入っているのでは?と勘繰っております。
  • 月山
  • 2019/03/20 1:27 PM
>月山さん

コメントありがとうございます。

いえいえそこそこその可能性あると思いますよ。ビジュアル大事ですよ。何事も結論は意外にシンプルなところで決まってることが多いですからね。

何人か天秤にかけてる中で最後の結論は顔とかあると思います。
  • 競馬ふぁん
  • 2019/03/20 6:04 PM
雑誌に取り上げられたので馬券的な旨味は殆どないですが川又とかもそうですよね
しがらきに調教しに行ったりとか営業してたみたいらしいですね。
ノーザン若手育成計画でかわいそうなのは関東のキムテツ厩舎とかが弟子を取っても良い馬を新人に回せないところですね。これから上手くなっていけば回してくれるんでしょうが先は長そうです。
  • そらぽん
  • 2019/03/20 7:00 PM
>そらぽんさん

コメントありがとうございます。

川又騎手もそうですね。彼はまだ試験期間のような気がしますが。
私、競馬雑誌をほぼ読まないのでわかりませんが今そういうことも取り上げているんですね。時代は変わったなあと感じます。

あの厩舎なんか考えて弟子を取ったのかと思ったら何もしてないですね。乗せないとうまくならないし、失敗しないと何が成功かわからないですからね。まず乗せないとと思うんですがかわいそうですね。
  • 競馬ふぁん
  • 2019/03/20 7:28 PM
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